最終年度である2019年度は、2018年に実施した企業アンケート調査の分析およびヒアリング調査の分析を行った。また、分析結果の一部(女性のみ)を利用し、ARAHE2019国際学会(浙江省杭州市)においてポスター発表を行った。 当初の研究計画では、分析に際し追加調査が必要であれば最終年度に実施する予定であった。しかし、2018年調査のデータ処理等に時間を要したこと、細密な分析を必要としたことなどから、2019年度に企業への追加調査は必要なしと判断した。一方、分析を進めるなかで、社会活動や自由時間の使い方について男女で生活満足度に影響を及ぼしているという分析結果から、どのように家庭生活や労働時間以外の自由時間を有意義に使うことができるのかといった事例研究として、ヘルシンキの公立図書館における地域活動への貢献について、海外調査を実施した。 また、研究成果の執筆については、当初は講義でも使用できる教科書として出版できないかと検討し執筆を進めたがそれを断念し、純粋に今回の科学研究費助成金での調査結果として、研究結果としての執筆内容に構成を大幅に変更したため、執筆の完成には至らなかった。
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