研究課題/領域番号 |
16K02084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
小澤 考人 東海大学, 観光学部, 准教授 (50631800)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | オリンピック / レガシー / 観光政策 / クリエイティブシティ / 創造都市 / 都市再生 / デスティネーション / 社会課題の解決 |
研究成果の概要 |
本研究の結果、①観光政策面でも開催翌年の長期方針など開催後の積極的なレガシー戦略の推進が重要であること、②大会全体のみならずメイン会場周辺エリアについても既存の評価報告書や独自のフィールド調査から高いレガシー評価を検証できたこと、③メイン会場周辺エリアでは、開催後の積極的なレガシー戦略や更新プランにより、産業廃棄地から集客力の高い創造都市への再生戦略が進められ、こうした都市空間戦略によるデスティネーションの創造は観光政策論の観点からも重要な意味をもつこと、④それゆえ創造都市論の成果を文化・イベントの活用戦略など集客装置としての観点から捉え、観光学との接点を探るという理論的課題が明確化された。
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自由記述の分野 |
文化社会学 観光社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究をつうじて、2012年ロンドン大会のレガシー戦略とその最新動向を検証した結果、2020年東京大会開催に向けた学術・実践の双方に関わる意義として、①メガイベント開催に伴う観光政策は、具体的なエリア開発や都市空間戦略と結びつけて捉えることが重要である点、②同様にその際、事前計画のみならず大会開催後の積極的なレガシー戦略が重要な意味をもつこと、③メディア戦略、交通・バリアフリー施策、多言語対応、キャッシュレス化などの狭義の観光政策だけでなく、メイン会場周辺エリアでのデスティネーション創造に関わる都市空間戦略など、広義の観光政策とその学術的探究が重要な意味をもつこと、等の主要な論点を確認できた。
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