研究課題/領域番号 |
16K02092
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
佐々木 雅幸 同志社大学, 経済学部, 教授 (50154000)
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研究分担者 |
敷田 麻実 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (40308581)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | クリエイティブツーリズム / ユネスコ創造都市ネットワーク |
研究実績の概要 |
本研究はユネスコが推進する21世紀型の観光モデルとして急速に関心が広がっている「クリエイティブツーリズム」を定着させ、それをツールとしてグローバル、リージョナル、ナショナルの3レベルでの都市連携を強める方策と、都市のみならず周辺農村を巻き込んで地域経済全体にその効果を波及させるための条件を実証的理論的に明らかにする。 このため、9月にスウェーデンのエステルスンドで開催されたユネスコ創造都市ネットワーク年次総会とエステルスンド大学が主催した学術シンポジウムに出席し、現地で展開されているアーティザンフードを活かしたクリエイティブツーリズムの現地調査を行うとともに、シンポジウムでは、「創造都市と生物文化多様性」という研究発表を行なった。これはクリエイティブツーリズムの発展のためには、都市や地域の生物文化多様性が固有価値を高める上で、有意義であるからである。 ここでの成果を踏まえて、11月に愛媛大学で開催された観光人材養成講座で、「創造都市とクリエイティブツーリズム」という講演を行い、2017年3月には、国連大学高等研究所石川金沢ユニットと小生が代表の科研費グループとが共催した研究集会でも、同様の研究発表を行なった。 また、文化庁の京都への移転を踏まえた、新たな文化行政のあり方についてクリエイティブツーリズムを推進するなどの提案を論文「文化庁の京都移転とこれからの文化行政」として学会誌『文化経済学』に掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
海外調査、並びに国内調査が順調に進み、金沢における社会実験も行っている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、ユネスコ創造都市ネットワークを活かした、国内外のクリエイティブツーリズムの実験を重ねつつ、文化財活用型、現代アート活用型などの多様な試みを分析する。
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次年度使用額が生じた理由 |
科研費以外の研究費を活用して、海外調査、国内調査などの経費を節約することができたため。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度はユネスコ創造都市ネットワークに関わる海外調査に充当する予定である。
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