研究課題/領域番号 |
16K02101
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研究機関 | 沖縄国際大学 |
研究代表者 |
又吉 光邦 沖縄国際大学, 産業情報学部, 教授 (50269172)
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研究分担者 |
久田 多恵 京都造形芸術大学, 芸術学部, 准教授 (40388187)
佐久本 邦華 沖縄キリスト教短期大学, 保育科, 講師 (90772559)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2021-03-31
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キーワード | トンビャン / 桐板 / 龍舌蘭 / 沖縄 / 小浜島 / 踊り衣装 / 古布 |
研究実績の概要 |
当該年度の目標であった小浜島における古い染織物の具体的な実地調査は、いくつかの非常に古い踊り衣装などの存在が明らかとなったため、保管・保全の観点から改めて次年度以降に行うこととし、関係機関や個人との調整を行いました。次年度以降において、様々な古い踊り衣装などの復元も含めて調査することにしています。具体的には4~5つ程の踊り衣装のデザインの復元が挙げられます。予備的な画像を用いての調査において、ほぼ同様のデザインの型紙を発見するに至っていますが、今後、古い衣装のデザインを復元に臨むための実地調査を行う予定です。 過年度の調査研究をまとめた成果物としては、“沖縄の龍舌蘭の繊維「トンビャン」”(又吉光邦、沖縄国際大学紀要論文、2019.3)、“八重山の染織文化”(又吉光邦、染織情報α、染織と生活社、2018.9)、“トンビャン(桐板)布の実像”(又吉光邦、染織情報α、染織と生活社、2019.3)、ならびに“南嶋民俗資料館の古布裂”(又吉光邦、南山舎、2018.4)にまとめ、公表することができました。 また、口頭発表として「与那国島の衣装の変遷について」(又吉光邦、奄美沖縄民間文芸学会、2019.8)をしました。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
小浜島の現地における古布の実地調査において、保管されている古衣装や古布が非常に古いため、慎重を期すため次年度に行うこととしたものの、復元に向けた協力などが得られたことを考慮すれば、おおむね順調に進展している。 また、前年度までで得られた知見を書籍や論文、あるいは全国的な専門の雑誌上に公表できたことは、予想以上の進展と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、小浜島にある古い踊り衣装の復元までを考えた実地調査を行うと共に、石垣島にある染織物の調査をすすめる。また、竹富島での調査が可能であれば、引き続き調査を行いう。また、古い踊り衣装などのデザインの復元についても取り組んでいく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度において、古い踊り衣装の調査とその復元についての考慮から、実地調査を次年度に行うことにした。そのため、旅費などの費用を次年度以降に繰り越した。
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