研究課題/領域番号 |
16K02103
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研究機関 | 島根県立大学短期大学部 |
研究代表者 |
工藤 泰子 島根県立大学短期大学部, 総合文化学科, 教授 (60460680)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 観光学 / 観光史 / 松江 |
研究実績の概要 |
本研究は、島根県松江市を事例に、地方自治体における観光行政の展開を明らかにするものである。 平成29年度に実施した研究実績については、概ね以下の通りである。 1.前年度の研究成果である、松平家第7代藩主松平治郷(不昧公)の顕彰事業を中心とした文化資源としての不昧公ならびに都市イメージの成立に関する研究成果を踏まえ、茶文化と観光の関わりについて文献資料を収集・調査し、他の地方城下町と差別化を図っていく過程を明らかにした。研究成果については、共著にて公表した(『インバウンドと地域創生』2017年8月、第6章「地方都市から茶文化を発信」)。 2.国際文化観光都市建設法制定以後に誕生した松江市内の主要な観光資源ならびに大規模行事に関する資料の収集を行い、これまでの研究成果の内容補強を行った。これらの成果は、研究会での口頭発表(11月)、『松江市史』への執筆協力、共著(『インバウンドと地域創生』同上、第5章「松江の文化資源としての小泉八雲」)通して公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記評価の理由は、本研究の具体的目標である、1)「松江国際文化観光都市建設法」成立前後の観光政策を明らかにする、2)大規模行事開催による観光都市としての変貌と影響を明らかにする、3)松江市における都市の表象の変遷を明らかにする、の全項目において、前年度までの研究成果、すなわち、文化資源としての小泉八雲ならびに不昧公を軸とした研究に、さらなる調査、内容補強を行い、成果を公表できたことがあげられる。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度も継続して調査を進める。特に、大規模行事の開催と行政・事業者とのかかわりについて集中的に関係資料の収集・調査を引き続き行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)人件費が予定額を下回ったため。
(使用計画)文献資料の購入(物品費)に充てる予定である。
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