研究課題
基盤研究(C)
19世紀以降大きな影響力を持つようになったプラグマティズムや科学哲学者カール・ポパーなどにみられる可謬主義哲学は、「常識」に高い認識論的な地位を与えることも一つの特徴としているが、こういった哲学的立場が、近代哲学からどのような影響を受け、どのように近代哲学と類似した構造を持っているのかという点を明らかにした。
哲学
われわれにとって知識というものは、特に科学的知識に代表されるように、世界のありかたを理解する重要な手がかりとして考えられており、社会においても非常に重視されているものである。しかし、そのちしきがそもそもどのようなものであるのかということは、常に問われつづけられなければならない。知識・真理という概念がどのように歴史的に影響関係を持ちつつ変化しているのかを明らかにすることで、現代において知識というものをどのようなものとして捉えることができるのかという考察の手がかりとなる。