1.平成22年度~平成24年度の科研費による研究(「わが国における歯科医療倫理学の構築のための基盤的研究」(基盤研究(C)、課題番号:22520035))において作成した「2013年度版 よき歯科医師になるための20の質問 倫理的検討事例集」を本科研費によりバージョンアップし、「歯科医師」を「歯科医療人」に拡大し――具体的には歯科衛生士まで拡大し――、倫理的検討事例についても、歯科医学教育の現場だけでなく歯科衛生学教育の現場で生じる事例を加え、事例を全体として26例増やして68例として2018年度版を作成したが、それをもとにしつつ、事例を厳選するとともに系統化してワークブック形式にまとめたものを日本歯科医学教育学会編「よき歯科医療人になるための倫理・プロフェッショナリズム教育:プロフェッションワークブック」(医歯薬出版、2019年)として出版した。 2.もともと「2013年度版 よき歯科医師になるための20の質問 倫理的検討事例集」に収められ、その後2018年度版にも、またワークブックにも引き続き収録された「教育利用のために開業歯科医から収集した抜去歯が住宅街に散乱したケース」を「落とし物はヒトの歯」として映像化した。令和2年3月末の時点で、新型コロナウイルスの影響のために通常の対面方式の授業が歯科大学や歯科衛生士専門学校で実施できなくなった場合は、オンライン授業で活用してもらえるように、前回の科研費(「わが国における歯科医療倫理学の構築のための発展的研究」(基盤研究(C)、課題番号:25500011))にて制作した「入れ歯はひとつ」とともにyoutubeにアップする予定である。
|