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2018 年度 研究成果報告書

金朝初・中期道家道教思想の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K02159
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 中国哲学・印度哲学・仏教学
研究機関熊本県立大学

研究代表者

山田 俊  熊本県立大学, 文学部, 教授 (30240021)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード道家 / 道教 / 金朝 / 宋代 / 全真教
研究成果の概要

本研究は金朝初中期の道家道教思想の実態解明を目標とする研究である。金朝初中期の全体像を整理する意味で「金朝道家道教思想史年譜」を作成し、「金朝道家道教思想史研究之総括以及其再考」「金朝道家道教石刻等資料箚記」等を執筆した。
一方、個別問題として、「金朝道教「真元派」再考」「《淵源道妙洞真繼篇》的養生思想以及中醫文獻」「金朝『道德經』注釈資料としての李霖『道德眞經取善集』について」「李霖:《道德真經取善集》思想初探」「寇才質《道德真經四子古道集解》初探」「《太上玉華洞章拔亡度世昇仙妙經》與六十一卷本《度人經》」「『太上玄霊北斗本命延生経』について」等を執筆し、「年譜」と併せて報告書とした。

自由記述の分野

中国三教交渉史

研究成果の学術的意義や社会的意義

中国金乃至元の道教史研究はこの時期に発生した全真教などの新たな道教を「新道教」と総称して、従来の道教と差別化し、それを異民族統治下に在った漢民族の改革意識が結実したものと理解してきた。これは陳垣『南宋初河北新道教考』の「民族史観」に来源するものであり、この史観が後に続く道教史研究をある意味でミスリードしてきた。
本研究は、この「新道教」の枠組みを見直すため、金朝のより早期の道家道教の実状を解明し、それが全真教等が誕生する基盤であったことことを具体的に検証し、唐乃至宋の道教と金朝道教の連続性を指摘することで、従来の道教史観に見直しを迫る成果を得た。

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公開日: 2020-03-30  

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