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2018 年度 実績報告書

親鸞理解の変遷についての総合的研究―江戸時代注釈と聖徳太子信仰の分析を中心として

研究課題

研究課題/領域番号 16K02169
研究機関駒澤大学

研究代表者

藤井 淳  駒澤大学, 仏教学部, 准教授 (00610726)

研究分担者 松尾 剛次  山形大学, 人文社会科学部, 教授 (30143077)
研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2019-03-31
キーワード聖徳太子信仰 / 親鸞 / 親鸞書簡
研究実績の概要

本年度は聖徳太子像を所蔵する寺院・博物館・美術館への調査を積極的に行った。
研究代表者は研究分担者の松尾剛次とともに4月に埼玉県行田市、5月に石川県の寺院の聖徳太子孝養像・南無太子像の調査を行った。研究代表者は8月に愛知県三河地方、9月、10月に大阪府・奈良県の寺院、12月に福井県嶺北地方の寺院を訪れ、初期浄土真宗および聖徳太子関連寺院における聖徳太子像などを確認した。また12月に修復中・被災により従来と異なる安置をしている京都の浄土真宗本山を訪れ、現在の聖徳太子像の安置様式を確認した。また関連して石川県立歴史博物館・奈良国立博物館・泉屋博古館・四天王寺宝物館等の展示を観覧し、福井県立美術館での聞き取りを行い、資料の収集につとめた。また研究代表者の所属大学には所蔵されない図録を取り寄せ閲覧した。
以上の調査と資料の収集を交互に行うことを基礎として、初期浄土真宗における聖徳太子像の受容・光明本の成立について、浄土真宗外の資料をも考察した先行研究を確認しながら、近年見落とされている点や厨子との深い関連を確認することができた。また研究論文の収集により江戸時代における親鸞書簡の受容状況をふまえると研究代表者の仮説を補完する知見を得ることができた。
その他に研究代表者は中国・北京大学、台湾・台湾大学(佛光大学との共催の国際学会)において本研究に関連する基礎的研究発表を行った。
研究分担者の松尾剛次は本研究成果の一部として『鎌倉新仏教論と叡尊教団』(法蔵館)を2019年3月に出版した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2019 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] 台湾大学/佛光大学(その他の国・地域)

    • 国名
      その他の国・地域
    • 外国機関名
      台湾大学/佛光大学
  • [雑誌論文] 阿含経と般若経の接点ー長部『清浄経』の逆説表現に注目して2019

    • 著者名/発表者名
      藤井淳
    • 雑誌名

      印度学仏教学研究

      巻: 67-2 ページ: 973-979

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 阿含経と般若経の接点ー長部『清浄経』の逆説表現に注目して2018

    • 著者名/発表者名
      藤井淳
    • 学会等名
      日本印度学仏教学会
  • [学会発表] 如何是道?”平常心是道”源流探析 日語(中文翻訳)2018

    • 著者名/発表者名
      藤井淳
    • 学会等名
      北京大学佛学研究系列講座
    • 招待講演
  • [学会発表] 『大智度論』における真理表現とEtienne Lamotteの注釈2018

    • 著者名/発表者名
      藤井淳
    • 学会等名
      《大智度論》的世界」國際學術研討會
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 日本語による仏教学への貢献と限界2018

    • 著者名/発表者名
      藤井淳
    • 学会等名
      日本佛教学会
  • [図書] 鎌倉新仏教論と叡尊教団2019

    • 著者名/発表者名
      松尾剛次
    • 総ページ数
      549
    • 出版者
      法蔵館
    • ISBN
      978-4-8318-6066-8

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公開日: 2019-12-27  

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