研究課題/領域番号 |
16K02183
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
安藤 泰至 鳥取大学, 医学部, 准教授 (70283992)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 生命倫理 / 障害 / 宗教 / スピリチュアリティ / 生命操作 |
研究実績の概要 |
2019年7月に岩波ブックレットの1冊として、著書『安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと』を刊行した。本書には、安楽死・尊厳死の問題について、障害当事者や障害者団体の人々およびさまざまな宗教者の人々と議論を重ねた成果がかなり盛り込まれており、本科研研究の成果の一つである。 また、9月の日本宗教学会では、澤井努・島薗進・花岡尚樹・脇坂真弥の四氏とともにパネル「生命操作時代における宗教と宗教学」をオーガナイズし、大成功であった(後に『宗教研究』に掲載)。生命操作というテーマで、宗教学者、宗教哲学者だけでなく、障害当事者でビハーラ僧でもある花岡氏とともに議論を広げられたことで、本研究の意義を再確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
7月にビハーラ僧(あそかビハーラ病院副院長)で、障害当事者であるとともに、障害児の息子をもつ花岡尚樹氏にインタビューを行い、非常に興味深いお話を聞くことができた(その後テープ起こしを完了)。 「糸賀一雄の福祉思想における宗教性」を2020年3月に行われる予定だった宗教哲学会で発表しようとしたが、新型コロナウイルスの流行により会が中止になったため発表できなかった。先に論文として投稿することになるように思う。 昨年は、KADOKAWAより出版予定の『生命操作時代の死生学』の執筆(本研究とも深く関係する)にも取りかかっており、本研究をまとめるための時間が十分にとれなかったため、1年間の期間延長を申請し、認められた。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度が最終年度であったが、研究の遅れにより期間延長を認めていただいたので、本年度、研究のまとめを行い、報告書(冊子)を作成する。 新型コロナウイルスの蔓延により、出張が難しいため、インタビューは研究計画で予定されていた4人ではなく、すでに行っている3人で打ち止めにしたい。3人で十分に意義のある内容の話が収録できている。 コロナで学会が中止になったため発表できなかった糸賀一雄研究の論文は8月末に『宗教哲学研究』に投稿予定。 本科研研究とも関連の深い著書『生命操作時代の死生学』(KADOKAWA)を本年度中に刊行したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究が遅れ気味になり、本年度は書籍などを個人で買えたことや、シンポジウム等の招待講演による学会出張が多く旅費もあまり科研費から支出する必要がなかったため、本研究の期間を一年延長して来年度に学会発表等の旅費や書籍費を残した。
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