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2020 年度 実績報告書

スコラ哲学における正義論の変遷-トマス・アクィナス以前・以後-

研究課題

研究課題/領域番号 16K02225
研究機関鹿児島純心女子短期大学

研究代表者

佐々木 亘  鹿児島純心女子短期大学, その他部局等, 教授 (40211940)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード正義論 / 自然法論 / トマス・アクィナス / カンタベリーのアンセルムス / パドヴァのマルシリウス / ウイリアム・オッカム / ケイパビリティ・アプローチ / アマルティア・セン
研究実績の概要

2020年度、「アクィナス以前」の研究領域では、「神と正義-アンセルムスとアクィナス-」という査読付き論文が、『日本カトリック神学会誌』第31号に掲載された。カンタベリーのアンセルムスとトマス・アクィナスの正義論における比較研究を、日本カトリック神学会で発表する予定であったが、コロナ禍のために大会そのものが中止となった。しかし、「キリストの正義-『神はなぜ人間となられたのか』における正義論-」という査読付き論文が、『日本カトリック神学会誌』第32号に掲載されることになった。この論文は当初、「キリストの正義-アンセルムスとアクィナス-」という題であったが、アンセルムスのみでまとめるようにとのレフェリーの指示に従って修正した。アクィナスの正義論に関しては、別の機会に発表する予定。
「アクィナス以後」の研究領域の「後期スコラ哲学」では、「アクィナスの自然法とマルシリウスの人定法―中世的普遍体制の終焉―」という論文が査読のうえ、『西日本哲学年報』第28号に掲載された。また、ウイリアム・オッカムの正義論に関しても研究を開始して、「オッカムにおける教皇の権力-アクィナスとマルシリウスとの比較から-」という論文が『鹿児島純心女子短期大学研究紀要』第51号に掲載された。
「アクィナス以後」の研究領域の「現代正義論」では、「ケイパビリティのリスト-アクィナス・セン・ロビンズ-」という要旨が『経済社会学会年報』第42号に掲載された。また、リモートによる経済社会学会第56回全国大会で、「ケイパビリティと正義-アクィナス・セン・後藤ー」という題での発表を行った。そして、「統合的経済倫理学に基づくポスト福祉国家レジームの構築:多元的秩序構想の実践的展開」(基盤研究B)研究会で,「後期スコラにおける政治思想の展開ーアクィナス、マルシリウス、そしてオッカムー」を発表した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] オッカムにおける教皇の権力-アクィナスとマルシリウスとの比較から-2021

    • 著者名/発表者名
      佐々木亘
    • 雑誌名

      鹿児島純心女子短期大学研究紀要

      巻: 51 ページ: 1-17

  • [雑誌論文] 吉満義彦における神秘論の可能性-近代の超克とアクィナス,そしてAI-2021

    • 著者名/発表者名
      佐々木亘・恵子
    • 雑誌名

      鹿児島純心女子短期大学研究紀要

      巻: 51 ページ: 19-37

  • [雑誌論文] 神と正義-アンセルムスとアクィナス-2020

    • 著者名/発表者名
      佐々木亘
    • 雑誌名

      日本カトリック神学会誌

      巻: 31 ページ: 83-103

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アクィナスの自然法とマルシリウスの人定法―中世的普遍体制の終焉―2020

    • 著者名/発表者名
      佐々木亘
    • 雑誌名

      西日本哲学年報

      巻: 28 ページ: 1-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ケイパビリティのリスト-アクィナス・セン・ロビンズ-2020

    • 著者名/発表者名
      佐々木亘
    • 雑誌名

      経済社会学会年報

      巻: 42 ページ: 164-166

  • [学会発表] ケイパビリティと正義-アクィナス・セン・後藤-2020

    • 著者名/発表者名
      佐々木亘
    • 学会等名
      経済社会学会第56回全国大会
  • [学会発表] 後期スコラにおける政治思想の展開ーアクィナス,マルシリウス,そしてウイリアム・オッカムー2020

    • 著者名/発表者名
      佐々木亘
    • 学会等名
      科研費基盤研究(B)研究会

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公開日: 2021-12-27  

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