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2018 年度 実績報告書

南西諸島北部の民謡旋律の系統に関する発展的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K02247
研究機関沖縄県立芸術大学

研究代表者

久万田 晋  沖縄県立芸術大学, 付置研究所, 教授 (30215024)

研究分担者 金城 厚  沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (50183273)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード南西諸島 / 奄美諸島 / 沖縄 / 民謡旋律 / 比較分析
研究実績の概要

平成30年度は昨年度に引き続き、奄美諸島北東に位置する喜界島の八月踊り旋律と奄美大島の八月踊り旋律の比較分析作業を推し進め、昨年度の学会発表(奄美沖縄民間文芸学会喜界島大会)で暫定的に作成・公開した「奄美大島・喜界島八月踊り旋律比較表」のチェック作業を進めた。
それと同時に、これまで未公開である八月踊り旋律の資料公開に向けて楽譜作成作業を進めていった。喜界島では、昨年度の学会発表(前述)において比較分析用資料として取り上げた7集落(小野津、城久、赤連、荒木、上嘉鉄、阿伝、佐手久)の八月踊り旋律延べ98曲の楽譜のコンピュータ入力及び浄書作業を進めた。この結果、第一弾として赤連、上嘉鉄、阿伝集落の八月踊り旋律の採譜資料を令和元年度中に公開する予定を立てている。この作業によって、喜界島全域に伝わる八月踊り旋律について、奄美大島八月踊り旋律との異同・伝播関係の概略がほぼ把握できたと考えている。
奄美大島では、昨年度の学会発表(前述)において比較分析用資料として取り上げた7集落(瀬戸内町嘉鉄、宇検村湯湾、大和村今里、旧住用村西仲間、龍郷町秋名、旧笠利町用、旧笠利町笠利1区)の八月踊り旋律の中で未だ採譜資料が公開されていない宇検村湯湾、旧笠利町用の八月踊り旋律延べ58曲の楽譜のコンピュータ入力及び浄書作業を進めた。この結果、両集落の八月踊り旋律の採譜資料を令和元年度中に公開する予定を立てている。
残された課題としては、第一に旋律の比較分析作業が奄美諸島の徳之島、沖永良部島、与論島については分析作業が不十分のまま残されていること。第二に、トカラ列島以北の島嶼の民謡旋律については旋律の存在確認のみに終わり、本格的な分析作業に至らなかったことが挙げられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 琉球箏曲《源氏節》と御船歌をめぐって2018

    • 著者名/発表者名
      金城厚
    • 雑誌名

      琉球箏曲保存階創立60周年記念誌

      巻: 1 ページ: 77-82

  • [学会発表] エイサーの調査、研究、公開、蓄積(保存)について2019

    • 著者名/発表者名
      久万田晋
    • 学会等名
      エイサー会館シンポジウム・パネルディスカッション「エイサー会館の在り方」
    • 招待講演
  • [学会発表] 奄美諸島の音楽芸能と諸鈍シバヤ2018

    • 著者名/発表者名
      久万田晋
    • 学会等名
      文化交流ネットワークin沖縄(APCN in 沖縄)
  • [学会発表] 八重山音楽の特徴2018

    • 著者名/発表者名
      久万田晋
    • 学会等名
      創造農村ワークショップ in 石垣市パネルディスカッション
    • 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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