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2018 年度 実施状況報告書

舞台美術から見た日本のオペラ文化史的考察

研究課題

研究課題/領域番号 16K02253
研究機関武蔵野美術大学

研究代表者

牧野 良三  武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (80120872)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード日本のオペラ受容の変遷 / オペラ作品の劇構造 / オペラ作品の空間構造
研究実績の概要

本研究は、オペラという外来文化(芸術)が日本で受容される過程を舞台美術という視覚的、造形的側面から解明しようとする試みである。前年度までの研究成果を踏まえ、検証作業を行う過程で分析の精度を上げる必要性が生じ、調査対象となる上演記録の対象年度を広げ、再度上位20作品の選出作業を行った。その結果、下記の結果を得ることとなり、より精度の高い分析を行うことが可能となった。
上位20作品(2018年3月現在)1.フィガロの結婚 2.椿姫 3.魔笛 4.カルメン 5.蝶々夫人 6.ドン・ジョヴァンニ 7.こうもり 8.トスカ 9.ラ・ボエーム 10.セビリアの理髪師/コシ・ファン・トゥッテ 12.メリー・ウィドウ 13.リゴレット 14.アイーダ 15.トゥーランドット 16.カヴァレリア・ルスティカーナ 17.愛の妙薬/夕鶴 19.ランメルモールのルチア 20.道化師/ヘンゼルとグレーテル
以上の20作品の選出過程で、公演回数の年代別推移、演目の年代別推移など、データ分析から得られたより精度の高い日本のオペラ移入の動向を図表等で視覚化することが出来た。
次の研究段階において、分類の手掛かりとした4つの検討項目をもとに、サンプルとして上位10作品の劇構造の視覚化を図っている。以下、分類のための4つの項目。①物語の世俗的背景が重視される作品②物語の寓意性、幻想性が重視される作品③物語の神話的、伝説的解釈が重視される作品④祝祭性、上演形式のスケールを重視する作品

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究の精度を高めるため、調査対象となる上演記録の対象年度を広げ、それに伴う資料収集と整理に時間を要した。その結果、今までに行った上演記録の分析とそれに続く劇構造の解明の見直しを迫られたため。

今後の研究の推進方策

研究を進めるに足る上演記録の分析が終わり、当初の計画通り劇構造の解明と空間構造の変遷を示す視覚資料の完成を目指す。
空間構造の変遷を示す視覚資料の収集にあたっては、資料的に充実している武蔵野美術大学所蔵の三林亮太郎作品を中心に行うこととする。

次年度使用額が生じた理由

当初の研究計画の遅れによる次年度への研究延長のため。
上位10作品の劇構造の解明とそれに続く空間構造の変遷を示す視覚資料の作成費用。(資料収集、整理、データ作成等の人件費)
冊子等による研究成果の発表のための経費。

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公開日: 2019-12-27  

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