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2018 年度 実績報告書

高麗の仏塔・仏像にみる遼・金の影響に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K02269
研究機関金沢美術工芸大学

研究代表者

水野 さや  金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 准教授 (10384695)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード遼 / 金 / 高麗 / 経幢 / 仏塔 / 仏頂尊勝陀羅尼
研究実績の概要

本研究の目的は、高麗の仏像・仏塔にみられる遼・金の影響を、まずは遼・金の仏教造像を体系化することから始め、高麗の仏塔・仏像との総合的な比較考察へと展開させ、五台山の舎利信仰を介した塔のあり方、仏像の造形的特徴の形成について明らかにすることを目的として取り組んできた。
本年度は、アメリカ国内の美術館博物館のうち、University of California Berkeley、UC Berkeley Art Museum、Asian Art Museum of San Francisco、Cantor Arts Center of Stanford University、Los Angeles County Museum of Art、University of Southern California Pacific Asia Museumなど所蔵される遼・金の仏教尊像と建築関連資料を中心に実地調査に及び、その特徴をまとめる作業を中心的に行った。
当初の計画においては、中国吉林省および黒龍江省の現地調査を目指していたが、調査遂行に当たり問題が生じたため、一昨年度および昨年度に引き続き、アメリカ国内の関連資料の把握に切り替えた。このことは、中国東北部の遼・金、特に金代の仏教および建築関連資料の網羅的な確認、十分な調査を行うことができないままとなり、大きな課題として今後に残されることとなった。しかし、中国国外に所蔵・保管される単独像の作例収集に十分に時間を割くことができ、特に図像的特徴を確認しやすい中型金銅仏や、比較的状態の良い仏画において仏・菩薩・天部像の図像的特徴を収集できたことは、破損の著しい場合が多い仏塔の浮彫荘厳における当初像の姿を復元的に考察する作業へとつなげられる成果と考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 図書 (1件)

  • [図書] アジア仏教美術論集 東アジアⅥ 朝鮮半島2018

    • 著者名/発表者名
      責任編集:井出誠之輔・朴亨國、共著(水野さや含む)
    • 総ページ数
      575のうち26(181-206)
    • 出版者
      中央公論美術出版
    • ISBN
      978-4-8055-1135-0

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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