既存の描画技法の検証では、絵具層の透明度と立体表現との相関において、明部は不透明層中心、暗部は透明層中心といった、明度差によって絵具層の透明度を変えることで、事物の立体感を表出することが効果的であることが判明した。並置混合・透過混合それぞれの描画技法と双方の併用において、透過混合では下層、並置混合ではすべての層が不透明色であるため、それらに圧搾技法を用いることは効果的である。 圧搾技法の容器は既存の大径ノズルに加え、細線が可能な油差し用ノズルを使うことで表現の幅が広がる。また異校種における圧搾技法による授業実践から、幅広い表現の実現や扱いの容易さ等の評価が確認できた。
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