研究課題/領域番号 |
16K02318
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研究機関 | 金沢美術工芸大学 |
研究代表者 |
鈴木 浩之 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 准教授 (60381688)
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研究分担者 |
大木 真人 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, その他部局等, 研究開発員 (80578302)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 人工衛星 / 地球観測衛星 / リモートセンシング / アートプロジェクト / だいち / ALOS / 宇宙芸術 |
研究実績の概要 |
2013年度から2017年度までの研究をまとめた活動記録集の作成を行った。カラーページを含む128ページで構成した報告書には、作品画像、電波反射器配置地図、活動の様子を記録したドキュメント写真、展覧会記録、活動の変遷、標準的な活動のプロセス紹介、独自に開催したシンポジウムの記録、活動年表、協力大学などの教育効果の検証、メディア紹介歴、関連分野の専門家からの寄稿文、研究代表者と研究分担者による活動に関する文章などを掲載した。この記録集では、協力大学などの教育効果の検証の章以外は全て英文翻訳を併記し、活動の国際化に向けた機能を強化した。原稿は2017年度内に完成し、2018年度内に印刷を行う予定である。活動記録集はPDF版にて仮のWEBサイトに公開されているが、海外からのアクセスもあり、今後サイト構成を改め、より広い告知に耐える内容に更新していきたい。だいち2号を利用して地上絵を描くために開発・使用してきた電波反射器に加え、新たに新聞紙1枚分の大きさの電波反射板を考案し、茨城県高萩市にて約1300名が参加して実験・製作を行った。また、協力をいただいた小学校4校では、人工衛星による撮像の際に人工衛星から発信される観測用の電波の受信が実施された。各グラウンドで電波反射板を構える児童らが、市販の八木アンテナと無線受信機を利用してリアルタイムに受信した観測用電波を学校の校内放送を通じて聞きながら活動することができ、参加者らが人工衛星からの撮像を実感するプログラムが実施された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
活動をまとめ、国際化のための英語表記の記録集を作成する計画は、順調に進展している。資料収集や整理、活動概要の執筆や寄稿文の取りまとめ、翻訳、編集を追え、印刷前の段階に進んでいる。海外でのプログラム実施に欠かせない新たな電波反射板の開発も順調に進み、新聞紙1ページ分の大きさで電波反射の機能が得られることを確認した。この実験結果をふまえ、国内で多数の参加者と共に地上絵を描く実証実験は成功した。研究は概ね順調に進展していると判断できる。しかしながら、本プログラムを実際に海外で実施するためのイギリスでの機会が、計画通りには進んでいない。本来であれば2018年度から実施をスタートさせる予定であったが、受け入れ先の大学の事情により、計画が中断している。
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今後の研究の推進方策 |
本来であれば2018年度からイギリスでの国外活動をスタートさせる予定であったが、受け入れ先の大学の事情により計画が中断する可能性が高まっている。この計画に代わる海外での活動、もしくは海外での活動を想定した国内での実験を実施するなどの計画の変更も視野に、今後のイギリスでの実験の可能性を見極める必要がある。イギリスでの活動は本来7月の予定であったが年度内を目処に延期する可能性もある。また実施できないと判断せざるを得ない場合は、海外での実験を想定した国内実験を行う計画を立てて実施する。今年度印刷を行う予定の活動記録集は、国際学会や作品展示の機会に積極的に国内外に向けて配布・発送を行う。冊子は500部以上を発行する。
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次年度使用額が生じた理由 |
見込んでいた代金と請求金額に差が生じたため、その残金を次年度に使用することとした。
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