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2019 年度 実施状況報告書

冷戦期の「日米合作映画」における総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K02319
研究機関都留文科大学

研究代表者

志村 三代子  都留文科大学, 文学部, 准教授 (20409733)

研究分担者 名嘉山 リサ  和光大学, 表現学部, 准教授 (80455188)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード日米関係 / 冷戦 / 沖縄 / 日系 / 日米合作 / 戦争映画
研究実績の概要

研究代表者の志村三代子は、研究実績は以下の通りある。
・論文「ゴジラと富士山」(『大学的富士山ガイド』昭和堂、2020年3月)本書は、都留文科大学の教員が、富士山に関する文化や自然について学術的に論じたものであり、「ゴジラと富士山」は、ともに日本の「象徴」であるだけにとどまらず、東宝の「ゴジラ」がシリーズ化され、他の怪獣たちとの決戦の場に富士山が選ばれた経緯と、ハリウッドでリメイクされたゴジラが富士山を取り入れている点を指摘することによって、「ゴジラ」というアイコンが「日米合作」の別の形で継続されていることが確認された。
・国際学会での発表(「Representation of Hawaii in post war Japanese films」The International Symposium on Business and Social Sciences 2019年8月9日、ハワイ)本発表では、これまでの日布関係の歴史と、「ハワイ日本人移民100年祭記念映画」として企画され、ハワイ現地ロケが行われた『夜明けの二人』(1968年)の製作経緯と画面分析によって、本作の歴史的意義を論じた。これまでの研究では、第442部隊の活躍を論じた『二世部隊』(1951年)や日系人に育てられたメキシコ系アメリカ人兵士が主人公の『戦場よ永遠に』(1959年)で、部分的にハワイの日系人について言及したが、日布関係を本格的に描いた「日米合作」映画を分析した本発表の成果によって、メインランド以外の「日米合作」映画の研究対象が拡充されることになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

3月13日から18日までハワイ大学マノア校にて、ハワイで公開された1950年代の「日米合作」映画の興行成績と、現地ロケが行われた松竹製作の『パイナップル部隊』(1959年)の資料調査をする予定だったが、コロナ禍により出張が延期となり、現地調査ができなかったため。

今後の研究の推進方策

本研究は、最終年度を迎えたが、「7.現在までの進捗状況」で記した通り、2020年3月に予定していたハワイでの現地調査ができなかったため、研究期間を一年延長した。延長した一年で、美空ひばり、江利チエミ、舟木一夫などの戦後の歌手のハワイ興行と、現地でのハワイロケ、日系人の協力といった1950年代の映画を中心とした日本とハワイのかかわりの分析を行う計画を立てている。さらに研究課題「戦後の日米映像メディアにおけるハワイ表象の基礎的研究」(課題番号:20K00233)を、2020年度から研究分担者の名嘉山リサ氏と研究を継続する予定である。

次年度使用額が生じた理由

3月に予定されていた海外出張がコロナ渦により延期されたため、次年度で出張する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Representation of Hawaii in post war Japanese films2019

    • 著者名/発表者名
      志村三代子
    • 学会等名
      The International Symposium on Business and Social Sciences
    • 国際学会
  • [図書] 大学的富士山ガイド2020

    • 著者名/発表者名
      加藤めぐみ、志村三代子、ハウエル・エバンズ
    • 総ページ数
      260
    • 出版者
      昭和堂
    • ISBN
      4812219191

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公開日: 2021-01-27  

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