令和4年度は、引き続き新型コロナウイルスの感染拡大が懸念から調査活動の制約を受けことから、「補助事業期間延長承認申請書(様式F-14)」を提出し、1年間の研究期間再々延長が認められた研究課題期間の最終年度となる。 本年度は、とくに「近現代日本の仏教絵本におけるブッダのイメージ研究」の総括として本課題の研究の趣意ならびに概要、関連する2016年から2022年までの所属学会、あるいは公開研究会での研究報告と研究論文を網羅する研究報告書を作成した。研究報告書では、「Ⅰ 研究概要」「Ⅱ 実施状況報告書」「Ⅲ 活動業績」「Ⅳ 研究成果─論文」という章立てを編成し、「Ⅰ 研究概要」では、本研究課題の全体像を提示する。続く「Ⅱ 実施状況報告書」では、ウェブサイト「KAKEN─研究者をさがす|森 覚(00646218)」(https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000000646218/)に掲載される2016年度から2021年度までと、2022年度の実施状況報告書をまとめ、7年に及ぶ研究期間の各年度において実施した活動内容を詳細に示す。また、「Ⅲ 活動業績」では、書籍、論文、口頭発表、書評、講演・シンポジウムと、所属機関、所属学会、公開講座、マスメディアで行った実績を一覧にする。その上で「Ⅳ 研究成果」では、本研究課題を通して考究を重ね、構築した仏教表象の再生産に関する理論を示す「再生産されるブッダの表象」を序論に置き、研究期間内に発表した主な研究論文と講演・シンポジウムの発表内容を掲載した。 なお、3月31日には、『新潟青陵学会誌』第16巻第1号(新潟青陵学会刊)にて、山口恵子氏(新潟青陵大学 福祉心理学部 社会福祉学科 准教授)との共著論文である「仏教絵本「おしゃかさま どこに おいでになるの」におけるブッダの表象─仏教絵本における武市八十雄の影響─」が掲載される。
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