研究課題/領域番号 |
16K02331
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
|
研究機関 | 多摩美術大学 |
研究代表者 |
久保田 晃弘 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (70192565)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | メディアアート / 成層圏気球 / インスタレーション / パフォーマンス / インプロヴィゼーション / ライブコーディング / 地球外知性 |
研究成果の概要 |
成層圏気球を用いた衛星芸術プロジェクトを計画実施した。まず、2018年8月6日から開催された札幌国際芸術祭(SIAF 2017)で《Space-Moereプロジェクト》をSIAFラボとの協働で行った。札幌モエレ沼公園から高度30000mを越える成層圏気球のテレメトリをもとにデータ彫刻を制作し、地上に向けてアルゴリズミックにプログラムコードを送信する「テレコーディングモジュール」とのライブパフォーマンスを行った。2019年5月15日からポーランドのヴロツワフで開催されたWRO2019に招待され、ヴァージョンアップしたインスタレーション展示とテレコーディングパフォーマンスを行った。
|
自由記述の分野 |
メディアアート
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀の後半、巨大なマシンであったコンピュータや、研究者のためのものであったインターネットが市民のものとなり、21世紀の初頭には3Dプリンタのようなデジタルファブリケーション技術が同様に身近なものとなった。こうした新しいメディアの個人化は、異なる文化の交流を促進し、ハイブリッドとしての新たな意味や価値観を創出する。超小型衛星をさらに簡略化、安価にしたものとしての成層圏気球にフォーカスを当てた本研究も、そうしたメディアの個人化の延長線上にある。ともすればビジネスや軍事に偏りがちな今日の宇宙(という場)を、芸術の歴史と接続することで、もう一度人間の根源的な想像力と結びつけることに成功した。
|