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2017 年度 実施状況報告書

イメージの物質性に関する理論的言説の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K02348
研究機関立命館大学

研究代表者

北野 圭介  立命館大学, 映像学部, 教授 (60303096)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード哲学 / メディア / 映像
研究実績の概要

本年度の研究は、主に、三つの方向性においてすすめられた。
第一に、イメージの物質性に関する国内外における文献資料を整理し検討した。理論的なものが中心であり、新しい唯物論そして思弁的唯物論に関わるものであった。これについては、これらの新しい理論的な考え方と、フェニズムの接点を探る調査もおこない、海外の研究者との討議として成果を発表した。
第二に、イメージの物質性という観点から、日本映像史の再読の試み、とりわけ日本における初期映画の前後を読み直す試みをおこなった。これについては、フランスのポンピドセンター・メッスにおいて開催された「JAPANORAMA」での図録にその成果を公表した。
第三に、聴覚イメージの物質性についても理論的研究をおこない、その成果を、情報科学芸術大学院で開催されたシンポジウムで発表した(2017年12月23日)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

文献資料や映像資料に関する調査は概ね計画通りに進んでいる。
また、国内での美術館や博物館での作品調査もすすんでいる。
他方で、海外での文献資料、映像資料に関わる調査、作品などの実地調査は、本務校での業務の日程調整をうまく進めることができず時間的な余裕を確保できず、遅れ気味であることは否めない。

今後の研究の推進方策

2018年度は、方針は継続しつつ、さらなる調査をすすめる。
理論的文献についてはさらなる調査をすすめ、整理する。国内での美術館、博物館での調査もさらにすすめる。
また、、海外での文献資料、映像資料に関わる調査、作品などの実地調査については、本調査についても関連するトピックを吟味し、計画的にすすめたい。
また、成果物については、論文や著作などを通じて、適宜発表していきたい。

次年度使用額が生じた理由

2017年度に予定していた海外での実地調査ができなかったため、予定されていた予算額の一部は次年度に使用額となった。
2018年度には、2017年度に計画されていた海外での実地調査をすすめるとともに、2018年度に計画されていた研究活動についても、速やかにすすめることとしたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ポストモダン以降、メディア技術の可能性を考える2017

    • 著者名/発表者名
      北野圭介
    • 雑誌名

      情報科学芸術大学院紀要

      巻: 第九号 ページ: 145-148

  • [雑誌論文] 共同討議「誰が人新世を語っているのかーー人新世・人文学・フェニムズム」2017

    • 著者名/発表者名
      飯田麻結、依田富子、北野圭介
    • 雑誌名

      現代思想

      巻: 第45巻22号 ページ: 110-121

  • [図書] Japanorama Nouveau regard sur la creation contemporaine2017

    • 著者名/発表者名
      Yuko Hasegawa, Yasuo Kobayashi, YoSHitaka Mori, Keisuke Kitano etc
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      Centre Pompidou-Metz
    • ISBN
      978-2-35983-049-1

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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