研究課題/領域番号 |
16K02352
|
研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
黒田 晴之 松山大学, 経済学部, 教授 (80320109)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 大衆芸術 / フォーク / 新移民 / 音楽言説 / クレズマー / レベティコ / ギリシア |
研究実績の概要 |
2019年度は、研究分担者として加わっている、基盤研究(B)「ディアスポラの記憶と想起の媒体に関する文化人類学的研究」(研究課題/領域番号 18H00783、研究代表者 岩谷彩子(京都大学))に、コメンテイターおよび研究発表者として加わり、2020年1月11日の研究会では、「阪井葉子さん『戦後ドイツに響くユダヤの歌』をどう読むか」と題して、自分自身の研究課題にも密接に関わるテーマについて報告をし、岩谷彩子氏や大阪大学の伊東信宏氏らと意見・情報の交換ができた。 こうした活動以外に、ミュンヘン大学教授Ioannis Zelepos氏と、ギリシア音楽レベティコの研究書の翻訳について、最終確認をしたのち、アテネおよびテッサロニキで、本研究課題に関わる現地調査および資料収集を、2020年の2月終わりから3月初めにかけて、実施する予定だったが、新型コロナウイルスのため取り止めた。 2018年度の「今後の研究の推進方策」で触れたように、2019年度は本研究課題の最終年度にあたるため、立教大学異文化コミュニケーション学部と共同で(司会は同大学同学部教授の浜崎桂子氏)、ミュージシャンの大熊ワタル氏、広島市立大学教授の柿木伸之氏を、ディスカッサントに招いて、研究成果報告会「音楽は過去をどう想起したか 東欧ユダヤの音楽「クレズマー」を中心に」を開く予定だったが、これも新型コロナウイルスのため中止した。 以上の2つの計画は次年度にあらためて実施し、最終成果を論文にまとめる作業にも取りかかる予定である。 これら以外の成果としては、図書新聞に書評「阪井葉子『戦後ドイツに響くユダヤの歌』 戦後ドイツはユダヤをいかに想起したか、ポピュラー音楽の視点から光を投げかける」を発表した。さらに原稿が受理されて現在編集中のものとして、丸善出版から刊行予定の『東欧文化事典』のエントリー「東欧ユダヤ音楽」があることを付記する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型ウイルスが蔓延したため、2020年の2月終わりから3月初めにかけて、ドイツとギリシアで実施予定だったヒアリング・現地調査・資料収集を、次年度に見送ることを余儀なくされた。 新型ウイルスが蔓延したため、2020年の3月終わりに、立教大学異文化コミュニケーション学部と共同で(司会は同大学同学部教授の浜崎桂子氏)、ミュージシャンの大熊ワタル氏、広島市立大学教授の柿木伸之氏を、ディスカッサントに招いて、研究成果報告会「音楽は過去をどう想起したか 東欧ユダヤの音楽「クレズマー」を中心に」を開く予定だったが、これも新型コロナウイルスのため中止した(結果的に中止にはなったが、詳細はhttps://www.rikkyo.ac.jp/events/2020/03/mknpps00000137so.html?fbclid=IwAR0Rxrv0i2l2NbIpcghCw_5Q-taDq3LWrTwp_XDXLqql2uSzGVFFOzSYAvsを参考)。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究課題の補助事業期間を、1年延長して令和2(2020)年度までとし、上記「現在までの進捗状況」で示したように、中止になった2つの事業を確実に実現したい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型ウイルスが蔓延したため、2020年の2月終わりから3月初めにかけて、ドイツとギリシアで実施予定だったヒアリング・現地調査・資料収集を、次年度に見送ることを余儀なくされたため。 新型ウイルスが蔓延したため、2020年の3月終わりに、立教大学異文化コミュニケーション学部と共同で(司会は同大学同学部教授の浜崎桂子氏)、ミュージシャンの大熊ワタル氏、広島市立大学教授の柿木伸之氏を、ディスカッサントに招いて、研究成果報告会「音楽は過去をどう想起したか 東欧ユダヤの音楽「クレズマー」を中心に」を開く予定だったが、これも新型コロナウイルスのため中止したため。 次年度使用額はすべて、上記の2つの事業を再開するために、使用することを計画している。
|