研究課題/領域番号 |
16K02360
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
石井 正己 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30251565)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | アジア / 帝国主義 / 植民地 / 内国植民地 / 鳥瞰図 / 紀行 |
研究実績の概要 |
①「菅江真澄がみた北海道・東北の地名」(北海道博物館編『北海道博物館第5回特別展「アイヌ語地名と北海道 連続講座・特別フォーラム』北海道博物館、2021年9月発行)をまとめ、内国植民地とされる北海道の前近代の紀行を検討した。 ②「吉田初三郎著『絵に添へて一筆集』」(『東京学芸大学紀要 人文社会科学系Ⅰ』第73集、2022年1月発行)をまとめ、植民地・朝鮮に広がった視線を鳥瞰図とそれに添えられた文章から分析した。 ③第6回の日韓共同学術会議をオンラインで開催するにあたって、石井正己編『2021 年 日韓共同学術会議 自然・災害・感染症と民俗』(東京学芸大学、2021 年 8 月発行)をまとめ、日本・韓国の研究者の共通認識を深めた。 ④韓国の全南大学校で開催されたオンラインの国際学会に参加し、「韓日(日韓)共同学術会議の歩み」(金容儀編『睡隠姜沆と韓日文化交流』韓国・全南大学校アジア文化研究所、2021年11月発行)を提示した。 ⑤先行研究を検討するために、「澤村修治著『日本のナイチンゲール―従軍看護婦の近代史―』」(『時の扉』第45号、2021年9月発行)、「田代和生著『倭館―鎖国時代の日本人町―』」(『時の扉』第46号、2022年2月発行)といった書評を書いた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度も、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、予定していた海外の調査を見送らざるをえなくなったので、さらに1年の延長を申請して、認められた。
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今後の研究の推進方策 |
日常生活が回復の方向に向かっているとはいえ、新型コロナウイルス感染症は今後も継続しそうな気配である。従って、海外における発表や講演はオンラインによることにし、現地の調査は予定せず、文献の研究に特化して、最終報告書を作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、海外の調査はもとより、文献の収集にも支障が生じたため。
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