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2017 年度 実施状況報告書

萬葉集の新総合校本による古写本・撰集・歌学書類の本文訓読研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K02361
研究機関東京学芸大学

研究代表者

林 勉  東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (50014858)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード萬葉集古写本 / 元暦校本 / 類纂本 / 萬葉集断簡 / 萬葉集新点本の青書・赭書 / 撰集歌学書の萬葉歌 / 萬葉注釈書
研究実績の概要

(1) 元暦校本の巻一上・巻二の原本調査が終わり、引き続き巻一下以下の原本調査を願っているが、東京国立博物館の許可が出ないので、インターネットe国宝の原色画像で準備調査を進めている。
(2) 類纂本である古葉略類聚鈔は研究協力者により索引も作成されていて万葉集原本との調査準備はなされている。類聚古集の原本調査の準備を進めている。
(3) 京都大学曼殊院本は仙覚文永十年本で新しいが、仙覚寛元本や次点本の書入れが多く貴重で調査を行ったので『校本萬葉集』への調査書入れとの整合を進めている。
(4) 断簡類では、藍紙本(十八4138・尾題)元暦校本(七1139~40左注)尼崎本(十二2913~4)金沢文庫本(十一2449~53)等を調査している。
(5) 注釈書では、契沖の萬葉代匠記自筆断簡を入手して『契沖全集』(岩波版)を一部改訂した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

(理由)
元暦校本の原本調査を願ったが東京国立博物館の許可が得られず、インターネットのe国宝の画像が特に赭筆が不鮮明で識別が困難である。

今後の研究の推進方策

(今後の推進方策)
元暦校本は大部であるのでともかくインターネットe国宝を活用しつつ褐色化した料紙に書かれた赭書入など疑問点を搾って原典を調べることを切に願う。
類聚古集・古葉略類聚鈔の原本も同様に所蔵者の好意を願い、可能性はかなりある。

次年度使用額が生じた理由

(理由)研究代表者の体調不良もあり、出張調査をすることができなかったため。また、東京国立博物館の許可が得られず、元暦校本の原本調査のための研究協力者の出張費をそれほど使用しなかったため。

(使用計画)研究代表者および研究協力者の京都大学曼殊院本・類聚古集・古葉略類聚鈔等の調査のための出張費および調査費用に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 兼右本敏達紀訓点の敬語表現―敬譲表現―2017

    • 著者名/発表者名
      林勉
    • 雑誌名

      論集上代文学

      巻: 第38冊 ページ: 133-139

  • [雑誌論文] 上代文学研究年報2014年(平成26年)(上代文学一般担当)2017

    • 著者名/発表者名
      萬葉七曜会編
    • 雑誌名

      論文上代文学

      巻: 第38冊 ページ: 201-215

  • [学会発表] 萬葉代匠記初稿本契沖自筆断簡について2017

    • 著者名/発表者名
      林勉
    • 学会等名
      万葉七曜会

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公開日: 2018-12-17  

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