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2017 年度 実施状況報告書

日本文学における「怪異」研究の基盤構築と国際的展開

研究課題

研究課題/領域番号 16K02372
研究機関清泉女子大学

研究代表者

藤澤 秀幸  清泉女子大学, 文学部, 教授 (20245939)

研究分担者 佐伯 孝弘  清泉女子大学, 文学部, 教授 (40255956)
姫野 敦子  清泉女子大学, 文学部, 准教授 (90334268)
藤井 由紀子 (青谷由紀子)  清泉女子大学, 文学部, 准教授 (70551943)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード怪異 / 幻想 / 日本文学 / 東アジア / 死と救済 / 死生観 / 朝鮮 / 日韓
研究実績の概要

研究会を開催して、研究メンバーの専門分野における「怪異」研究を報告した。「怪異データベース」と「怪異研究文献目録」の作成を行った。
平成29年5月に笠間書院から『日韓怪異論 死と救済の物語を読み解く』を出版した。研究メンバーの藤澤秀幸・佐伯孝弘・姫野敦子・藤井由紀子の論文4篇、研究メンバーでない日本の研究者の論文1篇、韓国の研究者の論文(日本語訳)5篇、計10篇の論文を収録している。執筆者と論文題目は以下の通りである。藤井由紀子「「火車」を見る者たち─平安・鎌倉期往生説話の〈死と救済〉─」、藤本勝義「『源氏物語』における死と救済」、姫野敦子「中世文学における死と救済─能「鵺」をめぐって─」、佐伯孝弘「死なせぬ復讐譚─『万の文反古』巻三の三「代筆は浮世の闇」を巡って─」、藤澤秀幸「幸田露伴・泉鏡花における「死」と「救済」」、沈致烈「朝鮮王朝小説における死と救済の相関性─「淑英娘子伝」を中心に─」、金基珩「「水陸齋」における死の様相と儀礼の構造的な特徴」、姜祥淳「朝鮮王朝社会における儒教的転換と死生観の変化」、金貞淑「朝鮮王朝時代のあの世体験談の死と還生の理念性」、高永爛「朝鮮王朝後期の韓国古小説に見える女性の死と救済」

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

論文集『日韓怪異論 死と救済の物語を読み解く』を予定通りに出版できたこと、および「怪異データベース」と「怪異研究文献目録」の作成も進展していること、が理由である。

今後の研究の推進方策

計画通りに推進することを主眼とし、今後「公開シンポジウム」が開催できるようにしたい。

次年度使用額が生じた理由

(理由)予定した物品費の使用が次年度に繰り越されたため。
(使用計画)繰り越した分を含めて予定通りの使用額を使用する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] 高麗大学校(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      高麗大学校
  • [雑誌論文] 音阿弥と「小歌舞」2018

    • 著者名/発表者名
      姫野敦子
    • 雑誌名

      観世

      巻: 85-2 ページ: 28-35

  • [雑誌論文] 日本人の霊魂観――近世怪異譚理解の前提として――2017

    • 著者名/発表者名
      佐伯孝弘
    • 雑誌名

      日本学研究

      巻: 52 ページ: 27-52

  • [学会発表] 日本人の霊魂観――近世怪異譚理解の前提として――2017

    • 著者名/発表者名
      佐伯孝弘
    • 学会等名
      檀国大学校日本研究所、韓国研究財団共同研究事業
    • 招待講演
  • [図書] 日韓怪異論 死と救済の物語を読み解く2017

    • 著者名/発表者名
      清泉女子大学「日本文学と怪異」研究会
    • 総ページ数
      194
    • 出版者
      笠間書院
    • ISBN
      9784305708489

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公開日: 2018-12-17   更新日: 2022-02-22  

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