研究課題/領域番号 |
16K02379
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
森田 貴之 南山大学, 人文学部, 准教授 (90611591)
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研究分担者 |
竹島 一希 熊本大学, 大学院社会文化科学研究科, 准教授 (10733991)
蔦 清行 大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 准教授 (20452477)
小山 順子 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (20454796)
阿尾 あすか 奈良学園大学, 人間教育学部, 専任講師 (30523360)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 漢故事 / 蒙求和歌 / 和漢比較文学 |
研究実績の概要 |
まず「研究実施計画」に記した最終年度の公刊予定の外部の研究者20数名も含めた関連論文集について、その企画内容を決定し、その公刊へ向けての準備として、執筆者への依頼などの準備を整え、その概要が固めることができたことが大きな進展である。この論集の刊行により、本研究計画の目的である日本の古典文学が中国故事をいかなる文学的環境によって受容し、いかなる特徴をもった作品として再構築・再生産していったのかを見通すことができる期待が高まった。
また、研究計画全年度を通して行う基盤的な研究として研究計画にも記した『蒙求和歌』の基礎的研究の蓄積を継続的に行い、研究会を実施した。これは今後も継続的に行われる。また関連する成果として、蔦清行は第11回『国際日本語教育・日本研究シンポジウム』(香港公開大学、2016/11/19-20)で「蒙求和歌の恋部について The Category of Love in "Mogyu-waka"」と題する発表を行った。 さらに、分担者各自が、個別の研究課題について調査を行い、研究実施計画に記された計画に従いつつ、和歌文学(具体的には「子猷尋載」故事等について)、連歌文学(具体的には「水辺の隠者」等について)、説話・軍記文学(具体的には李陵説話等)それぞれの領域において調査を行った。また、資料収集(『千字文』注等)やデータ収集に努めた。これらの成果は次年度以降に論文として各種媒体ないし上述の論集に発表される予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
個別の研究成果についての公刊は本年度はなされていないが、個別には順調に研究が進んでいる。個別の成果について、29~30年度に公刊される予定である。一部の研究分担者については、年度開始直後に災害(熊本地震)に見舞われたが、状況の改善により、順調に調査が行われ、今後の進捗が期待できる。また、研究計画全体と統括する論集についても、概要を固めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、前年度までの個別の調査研究の成果を積極的に公刊する予定である。そのためにも前年度以上に、研究集会を実施し、意見交換を行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
一部の研究分担者が災害(熊本地震)に見舞われ、十分に使用予定額を使用しての研究が実行できなかった。また、それに伴い、全体の研究計画等の見直しに時間を要したこと、最終年度に刊行する予定の論集に関する費用の概算が遅れたことが次年度使用額を生じた主な理由である。
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次年度使用額の使用計画 |
上記の問題は、ほぼ解決しており、本年度は当初の計画通りに研究計画を進めることができる。
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