• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

中世における漢故事のパラフレーズ

研究課題

研究課題/領域番号 16K02379
研究機関南山大学

研究代表者

森田 貴之  南山大学, 人文学部, 准教授 (90611591)

研究分担者 竹島 一希  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (10733991)
蔦 清行  大阪大学, 日本語日本文化教育センター, 准教授 (20452477)
小山 順子  国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (20454796)
阿尾 あすか  奈良学園大学, 人間教育学部, 専任講師 (30523360)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード和漢比較文学 / 漢故事 / 日本文学 / 文献学
研究実績の概要

まず「研究実施計画」に記した最終年度の公刊予定の外部の研究者も含めた計23名による関連論文集について、各執筆者のほぼすべての原稿が整い、公刊へ向けての体制が整った。当初の研究計画にあった和歌、連歌、学問等の領域のみならず、芸能や俳文などへも視野を広げたものとすることができる内容とすることができた。
また、研究計画全年度を通して行う基盤的な研究として研究計画にも記した『蒙求和歌』の基礎的研究の蓄積(羇旅部および閑居部対象)を継続的に行い、研究会を実施した。これは今後も継続的に行われる。
また関連する成果として、蔦清行は、2017年9月1日、9月6日にそれぞれリスボンとブカレストにおいて抄物と漢故事についての口頭発表を実施した。小山順子は、物語・和歌領域担当として、『伊勢物語』と唐代伝奇との関係、西行和歌の漢詩文摂取の状況について調査を行い、森田貴之は、説話・軍記領域担当として、延慶本『平家物語』の漢故事受容について考察し、二十四孝の受容について『二十四孝詩歌』を対象とする考察を行った。竹島一希は連歌領域担当として、『故事本歌本説連歌聞書』に引用される和歌、連歌、漢詩、説話の出典を調査した。また、『連集良材』、『連歌寄合』等、類似の書との比較作業を行った。和歌文学領域を担当する担当阿尾あすかは、子猷尋載故事の受容についての調査を継続してすすめた。
これらの成果は次年度以降に論文として各種媒体ないし上記の論集に収録発表される予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

個別の研究成果についての公刊は本年度はなされていないが、個別には学会発表が実施されるなど、順調に研究が進んでいる。個別の成果について、30年度にまとめて公刊される予定である。また、研究計画全体と統括する論集についても、ほぼその公刊への準備を整え、予定通りの刊行の目処がたっている。

今後の研究の推進方策

今年度は、前年度までの個別の調査研究の成果を、論文等の形で積極的に公刊しなければならない。そのためにも前年度以上に、研究集会を実施し、意見交換を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

WEBによる古典籍の画像データの利用が進んだことにより、当初計画していたよりも簡便に資料調査が行えたこと、研究集会の実施回数が当初計画より若干少なかったことによる。これらは最終年度である2018年度に、公刊する論集の資料写真版掲載にかかる費用、論集公刊へ向けた研究集会、さらなる個別研究の進展にあてる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] “Chinese Anecdotes in the Mogyu-sho (the commentaries written in kana on Meng-qui(Beginner's Guide))”2017

    • 著者名/発表者名
      蔦清行
    • 学会等名
      5th Japanese studies conferences; JAPAN - PREMODERN, MODERN AND CONTEMPORARY
    • 国際学会
  • [学会発表] “Chinese Anecdotes in the Shomono (commentaries written in kana on Chinese classic books)”2017

    • 著者名/発表者名
      蔦清行
    • 学会等名
      15th EAJS International Conference 2017
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi