研究課題/領域番号 |
16K02403
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
平田 由美 大阪大学, 文学研究科, 教授 (60153326)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ポストコロニアリズム / 国際連帯 |
研究実績の概要 |
(1)2017年6月:①)韓国・高麗大学で開催されたアジア学会アジア例会(Association for Asian studies in Asia)に参加し、'Inter-Asian Migration from WWII to the 21st century: the cases of Japanese Post-WWII System and reconstruction of nation-state'と題するパネルのディスカッサントを務めた。②この会議の日程にあわせて、本研究の海外研究協力者との打ち合わせを行い、本年度の研究計画および分担について協議・決定した。 (2)2017年9月:①インドネシア大学人文学部主催のワークショップ'Japanese studies in Indonesia, Rethinking Research and Pedagogy'に参加し、「近代日本の女性表象:孟母と猛女の間」のタイトルで発表を行った。②あわせて、日本研究に関する現地情報を入手するとともに、2018年度にインドネシア大学が幹事校となって開催される予定のアセアン日本学会についての打ち合わせを行った。 (3)2018年11月:韓国・東国大学文化学術院叙事文化研究所および東岳語文学会主催の学術大会「在日朝鮮人が/を語る」に参加し、「在日朝鮮人女性文学におけるセクシュアリティの表出とその変化:宗秋月・李良枝・鷺沢萠」と題する発表を行った。 (4)2018年3月:①西川祐子『古都の占領』の書評会を行い、本課題の前身のプロジェクトを含めて長期にわたる「移動研究」の総括を行った。 (5)上記の研究活動と並行して、1920年代~30年代の日本文学運動とヨーロッパにおける文学運動との連関についての調査ならびに共同研究を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
民間財団の助成研究を含む他のプロジェクトとのジョイント・リサーチが進展している。
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今後の研究の推進方策 |
初年度に続いてアジアにおける文学活動に関する調査研究を継続するとともに、ヨーロッパにおける反戦運動としての文学活動などについての調査を加えて、アジアとの連動・連帯を視野に入れた作業を進める。そのために研究計画の一部変更を含めた調査対象の拡大を図る。
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次年度使用額が生じた理由 |
イギリス、ドイツを中心にヨーロッパおける反戦・文学運動の日本への影響、具体的な連携や連帯状況についての共同研究が進行し、現地調査が必要かつ可能な態勢が整ったため、今年度実施予定の国際研究集会での発表をキャンセルしてその調査旅費に充当する。
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