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2018 年度 研究成果報告書

後期ヴィクトリア朝イギリスにおけるファッションと消費のダイナミズム

研究課題

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研究課題/領域番号 16K02437
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 英米・英語圏文学
研究機関北海道教育大学

研究代表者

十枝内 康隆  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80359489)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードヴィクトリア朝英文学 / ジェンダー / ファッション / 消費文化 / ウォルター・ペイター / オスカー・ワイルド / マックス・ビアボウム
研究成果の概要

本研究では,後期ヴィクトリア朝のイギリスにおいて,ファッションのような消費文化が男性のアイデンティティの構築や再構築にどのような影響を与えたかを考察した。ウォルター・ペイター,オスカー・ワイルド,マックス・ビアボウムといった同時代の唯美主義やデカダン運動と関係する作家たちの文章を分析し,それまで「女性的」とみなされてきた消費行動が,男性のジェンダーアイデンティティを揺るがしながら,次第に変容させていくプロセスを検証した。

自由記述の分野

イギリス世紀末文学,詩学および批評理論

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では,従来の男性性研究の成果を踏まえたうえで,文学研究に「消費行動」の視点を取り入れ,また,ファッション史や消費文化史・消費社会史といった諸分野と文学研究の融合を試みた。これにより後期ヴィクトリア朝イギリス文学研究の新たな可能性を拓くことができた。また,消費行動と男性のジェンダーアイデンティティ構築との関係を考察することは,さまざまな分野への応用が期待される基礎的研究であり,その点においても意義深いものであると言える。

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公開日: 2020-03-30  

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