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2019 年度 実績報告書

ウェールズ英語文学の研究─二〇世紀産業小説とナショナリズム・共同体

研究課題

研究課題/領域番号 16K02444
研究機関専修大学

研究代表者

河野 真太郎  専修大学, 法学部, 教授 (30411101)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードウェールズ文学 / イギリス文学 / 産業文学
研究実績の概要

ウェールズ英語文学について多角的な研究を推進し、その成果の発表を行った。4月26・27日には、イギリスのRaymond Williams Societyの年次大会に参加し、ウェールズ出身の作家Raymond Williamsのエコロジーをめぐる思考を、日本のアニメ監督である宮崎駿およびカール・マルクスの思想と比較する研究発表を行った。この研究発表はいまだ活字化はされていないが、現在ウェールズの研究者(およびニュージーランドとブラジルの研究者)と共に進めているRaymond Williamsに関する共著の研究書に所収する予定である。
9月にはウェールズから研究者(Swansea大学のDaniel G. WilliamsとSteve Thompson)を日本に招いて炭坑とその文化、そして障害をめぐる連続シンポジウムを企画・運営し参加した。この研究者たちとは、2020年度にウェールズで、炭坑美術をめぐるドキュメンタリー上映会兼シンポジウムを開催すべく合意していたが、現在新型コロナウイルス感染症の影響でその計画は中断している。
同時に、日本でのウェールズ文学紹介を進めるために、ウェールズ英語文学の短編を集め、翻訳する企画を進捗させた。リース・デイヴィス、グウィン・トマス、マージアッド・エヴァンズ、ロン・ベリー、レイチェル・トレザイスの短編を共訳者とともに翻訳し、『暗い世界──ウェールズ短編集』として2020年7月に堀之内出版より出版予定である。この翻訳をするために、本研究課題の補助金を利用して20世紀から21世紀のウェールズ文学についての文献研究を存分に進めることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Culture, Nature, and Livelihood: Raymond Williams with Hayao Miyazaki2019

    • 著者名/発表者名
      Shintaro Kono
    • 学会等名
      The First Annual Conference of the Raymond Williams Society
    • 国際学会
  • [図書] 暗い世界2020

    • 著者名/発表者名
      河野 真太郎、リース・デイヴィス、グウィン・トマス、マージアッド・エヴァンズ、ロン・ベリー、レイチェル・トレザイス、川端 康雄、山田 雄三、中井 亜佐子、西 亮太
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      堀之内出版
    • ISBN
      978-4909237538

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公開日: 2021-01-27  

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