今後の研究の推進方策 |
平成29年度は、平成28年度に行ったふたつの口頭発表の原稿を大幅に改訂し、論文として学会のプロシーディングズ、あるいは国内外のジャーナルに投稿する予定である。同時に、「バイオフィクション」の研究も開始する。平成29年7月にロンドン(英国)で開催予定の第14回国際D・H・ロレンス学会では、第一次世界大戦中、ゼナーに滞在していたD・H・ロレンス夫妻とキャサリーン・マンスフィールドとJ・M・マリーの交流を描いた演劇三本--Amy Rosenthal, On the Rocks (2008), Robert Fraser, Bugger the Skylarks (2010), Tennessee Williams, The Night of the Zeppelin (2015)--を比較し、それぞれの特徴を明らかにする。さらに、夏期休暇などを利用して、情報収集と意見交換を目的に、Centre for Life-Writing Research (King’s College London)とOxford Centre for Life-Writingが主催する学会やセミナー、MLA年次総会の「バイオフィクション」のセッションなどに参加する予定である。
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