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2021 年度 実績報告書

シェイクスピア四大悲劇の翻案研究――日本的な「書き換え」メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K02449
研究機関神戸大学

研究代表者

芦津 かおり  神戸大学, 人文学研究科, 教授 (30340425)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2022-03-31
キーワードシェイクスピア / 日本 / 翻案 / ハムレット / オセロー / リア王 / 夏目漱石
研究実績の概要

まず昨年度から執筆していた論考「ヤマトハムレット七変化」については、加筆修正を加えたうえ、学術書『<キャラクター>と<世界>の大衆文化史』(KADOKAWA)のなかの一章として出版された。
さらに、夏目漱石がシェイクスピア悲劇『オセロー』を念頭におきつつ、そこにいかに巧みな変奏を加えながら『行人』を作り出したかについて、詳細に分析する研究を進めた。その結果は、7月に行われた日本比較文学会シンポジウム「漱石の股倉のぞきー『オセロー』から『行人』」で口頭にて発表したが、他のパネリストから得た知見も参考にして、現在は加筆修正の作業をすすめている。
さらに、劇団りゅーとぴあの舞台「リア王/ 影法師」(2004年)の学術的オンラインテキストを共同作成する国際研究グループの一員として、週1度の国際会議での編集作業に従事しつつ、それを紹介する英語論文の執筆を進めている。そこでは、りゅーとぴあの舞台が、一方では、能という日本の伝統演劇の様式を活かしつつ、また一方ではシェイクスピア悲劇『リア王』の正統性やエッセンスを維持しながら両者を融合させているかについて、詳細に論じている。この国際共同作業の途中経過はAIDA Scholarly Editions Workshop(2021年12月3-4日)でメンバーに共有されたが、拙論も含めた最終的な成果は、2022年度内に、AIDA Scholarly Editionsとしてオンライン上で出版されることになっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Shakespeare Across Borders2021

    • 著者名/発表者名
      Kaori Ashizu
    • 学会等名
      The 6th International Symposium of Kobe University and Beijing Foreign Studies University
    • 国際学会
  • [図書] 〈キャラクター〉の大衆文化 伝承・芸能・世界2021

    • 著者名/発表者名
      荒木浩 他
    • 総ページ数
      376
    • 出版者
      KADOKAWA
    • ISBN
      978-4-04-400567-2

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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