研究課題/領域番号 |
16K02453
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大島 久雄 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (80203769)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | シェイクスピア / 視覚的受容 / ヴィクトリア朝 / シェイクスピア崇拝 / ラファエロ前派 / シェイクスピア絵画 / 諷刺画 / インターテクスチュアリティ |
研究実績の概要 |
研究プロジェクトの四年目にあたり、ヴィクトリア朝シェイクスピア視覚的受容に関する研究資料の収集を進め、調査・分析の結果を論文化して、研究発表を行った。九州シェイクスピア研究会においては研究発表「ヴィクトリア朝シェイクスピア視覚的受容ラファエロ前派シェイクスピア絵画とShakspeareanity」(東市民センター会議室/9月21日)、第51回シェイクスピア学会においては研究発表「シェイクスピアと三人の魔女~視覚的受容の図像学~」(鹿児島国際大学/10月5日)を行った。最終年度に本研究プロジェクトの研究成果を広く公開していくために、Asian Shakespeare Association が2020年に韓国で開催することを予定している国際学会に研究発表 "Ophelia and Actresses"を申請し受理された(3月7日)。最終年度の関連学会においてシェイクスピア受容インターテクスチュアリティ研究に関するシンポジウムを企画し、関連研究者との意見交換を行い、登壇者を決定し、開催に向けての準備を行った。研究成果の社会還元としては、九州大学芸術工学部公開講座として市民公開講座「近代演劇における女優の魅力」全4回(九州大学大橋キャンパス512教室/10月8日・15日・29日・11月5日)を開催し、本プロジェクト研究の成果を活かしてシェイクスピア女優の伝統について紹介した。新型コロナウィルスの感染拡大のために3月に予定していた英国で予定していたシェイクスピア視覚的受容に関する資料収集は行うことが出来なかったが、文献やインターネットによる情報収集により補い、国立国会図書館においてシェイクスピア諷刺絵画に関する文献調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究資料は、"Lives of Shakespearean Actors" I~V、ヴィクトリア朝シェイクスピア受容に関する研究書、関連図像資料などを収集し、分析して、インターテクスチュアリティの観点から論文化し、研究発表を行った。九州シェイクスピア研究会においては研究発表「ヴィクトリア朝シェイクスピア視覚的受容ラファエロ前派シェイクスピア絵画とShakspeareanity」(東市民センター会議室/9月21日)、第51回シェイクスピア学会においては研究発表「シェイクスピアと三人の魔女~視覚的受容の図像学~」(鹿児島国際大学/10月5日)を行った。最終年度に本研究プロジェクトの研究成果を広く公開していくために、Asian Shakespeare Association が2020年に韓国で開催することを予定している国際学会に研究発表 "Ophelia and Actresses"を申請し受理された(3月7日)。最終年度の関連学会においてシェイクスピア受容インターテクスチュアリティ研究に関するシンポジウムを企画し、関連研究者との意見交換を行い、登壇者を決定して開催に向けての準備を行った。研究成果の社会還元としては、九州大学芸術工学部公開講座として市民公開講座「近代演劇における女優の魅力」全4回(九州大学大橋キャンパス512教室/10月8日・15日・29日・11月5日)を開催し、本プロジェクト研究の成果を活かしてシェイクスピア女優の伝統について紹介した。新型コロナウィルスの感染拡大のために3月に予定していた英国で予定していたシェイクスピア視覚的受容に関する資料収集は行うことが出来なかったが、文献やインターネットによる情報収集により補いつつ今年度に実施予定である。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度にあたり、ヴィクトリア朝シェイクスピア視覚的受容に関するこれまでのプロジェクト研究を総合的に体系化して論文化し、関連学会などで発表していく。特にこの時代のシェイクスピア視覚的受容の政治性について究明していくために収集した文献・画像資料の分析を進め、絵画・挿絵・諷刺画などに焦点をあてたインターテクスチュアリティ受容論を構築する。本研究プロジェクトの研究成果を広く世界的にも公開していくために、Asian Shakespeare Association が2020年に韓国で開催する国際学会で研究発表 "Ophelia & Actresses"を行う(3月7日採択済み)。関連学会においてシェイクスピア受容インターテクスチュアリティ研究に関するシンポジウムを企画・開催する。これらの研究発表・シンポジウムの成果は論文化して関連学会機関誌に投稿する。インターテクスチュアリティの観点からヴィクトリア朝シェイクスピア視覚的受容に関する研究を体系化しつつ論文化して冊子または書籍にまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染拡大のために3月に計画していた英国研究機関での調査・資料収集を行うことが出来なかった。今年度の予算と合計し、英国研究機関での調査・資料収集を行うための旅費と今年度予定している国際学会の旅費として使用することを計画している。
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