研究課題
今年度は最終年度にあたりこれまでのケーススタディを通して蓄積してきた研究成果を包括的に再検討し、ヴィクトリア朝シェイクスピア受容のインターテクスチュアリティに関する研究を体系的にまとめてきた。新型コロナ感染拡大により最終年度を一年延期したが、今年度も感染拡大が継続したために国際学会参加や海外の研究機関における調査研究に支障をきたしたが遠隔により国際学会には参加して研究成果を発表し、国内研究機関における調査研究に切り替えた。具体的にはThe 11th World Shakespeare Congress, Singapore: Shakespeare Circuits に参加し、関連するセミナーやパネルやワークショップに参加し、戦争の記憶に関するセミナーに参加してシェイクスピア劇の戦争の視覚的側面について研究発表を行った。九州シェイクスピア研究会例会においても国際学会の成果に関して報告した。シェイクスピア受容インターテクスチュアリティ研究の理論的側面を検証するために三名のシェイクスピア研究者と日本英文学会九州支部大会においてシンポジウム「演劇とインターテクスチュアリティ~シェイクスピア・地図・予言・ジェンダー・歴史書~」を企画し、司会し、研究発表を行った。シンポジウムの成果は大会プロシーディングに公開された。2020年度にソウルで開催されたThe 4th Conference of Asian Shakespeare Association で発表されたオフィーリアの視覚的受容に関する論文が韓国シェイクスピア学会が発行するShakespeare Special Reviewにアクセプトされ、近日、出版される。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
Shakespeare Review (Korean Shakespeare Association)
巻: Special Issue ページ: 1-18
日本英文学会九州支部第74回大会Proceedings
巻: - ページ: 25-26