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2023 年度 研究成果報告書

古典修辞学とグラマトロジーの協働-「書かれた声」としてのヒュー・ブレアの修辞学

研究課題

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研究課題/領域番号 16K02464
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 英米・英語圏文学
研究機関中央大学

研究代表者

兼武 道子  中央大学, 文学部, 教授 (30338644)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2024-03-31
キーワード古典修辞学 / プラトン / ヒュー・ブレア / デリダ / グラマトロジー / ヴィクトリアン・ヘレニズム
研究成果の概要

本研究は2つの分野において遂行された。
(1) ヒュー・ブレアの古典修辞学書_Lectures on Rhetoric and Belles Lettres_をデリダのグラマトロジーとの関連において再評価した。デリダは古典修辞学の成立と発展について、西洋形而上学から生まれ、その音声中心主義と存在論を補強したと述べているが、この指摘は正確とはいえない。むしろブレアの修辞学は「書かれた声」の学としてデリダのグラマトロジーに接近する視点を持っていることを明らかにした。
(2) 18世紀以降の英国におけるギリシア古典受容の一形態として、ヴィクトリアン・ヘレニズムと女性作家について研究した。

自由記述の分野

英文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

(1) 「書かれた声」としての修辞学と、デリダのグラマトロジーの関連についての研究は、研究代表者の知る限り存在しない。この大きな問題系の一側面を明らかにできたのではないかと考えている。
(2) ヴィクトリアン・ヘレニズムについての研究は、国内ではそれほど盛んでないように見受けられる。幾人かの女性作家の作品について論考を発表できたことには、ある程度の意義があると思っている。

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公開日: 2025-01-30  

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