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2019 年度 実績報告書

環太平洋的/惑星思考的想像力が描くnaturecultureとしての環境表象研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K02474
研究機関龍谷大学

研究代表者

松岡 信哉  龍谷大学, 文学部, 准教授

研究期間 (年度) 2016 – 2019
キーワードトランスパシフィック / 核表象 / 捕鯨
研究実績の概要

2019年度は、研究代表者・松岡が共同編者である『トランスパシフィック・エコクリティシズムー物語る海、響き合う言葉』(彩流社、2020年初め出版予定)に、松岡信哉「終わりの後に――ポストアポカリプス小説とトランスパシフィックな想像力」と、湊圭史「クジラと原子炉――世界の捕鯨文学からの批評的視座」の2篇の論文を寄稿、また同著には松岡訳によるSoutheast Missouri State University教授クリストファー・リーガー氏の論文「フォークナー、三島、莫の自然・文化・ジェンダーの表象」が掲載される。
また、2019年6月カリフォルニア大学デイヴィス校で開催のThe Association for the Study of Literature and Environmentカンファレンスに向け、松岡、湊に加え、研究協力者のリーガー教授、龍谷大学名誉教授ジョン・ドゥーギル氏の4人によるセッション参加を準備した。しかしながら、研究代表者・松岡の逝去により、科学研費助成がなくなった。幸い、研究協力者のご厚意により、無事、参加することとなった。発表では、リーガー氏が日本・中国・アメリカの3国からの文学を比較しながら女性と自然の表象について論じ、ドゥ―ギル氏がラフカディオ・ハーンの業績を紹介しながら東西の自然表象について紹介、湊は日本文学における捕鯨について、捕鯨が日本の国家的文化でありつづけてきたという一般に流通している見方を批判的に検討した。国際的なエコクリティシズム研究の場において、日本からの独自の視座を提示できた発表となった。
上記の通り、研究代表者が逝去したため、当科学研究費事業は中止を余儀なくされたが、当事業の成果は研究担当者、および、研究協力者の以降の研究に大きく資するものとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Marginal Yet National? : Whales and Whaling in Japanese Literature2019

    • 著者名/発表者名
      湊圭史
    • 学会等名
      2019 ASLE Conference : Paradise on Fire

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公開日: 2021-07-06  

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