研究課題/領域番号 |
16K02502
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
齊藤 園子 北九州市立大学, 外国語学部, 准教授 (70390466)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 文化的アイデンティティ / 文化表象 / 在欧アメリカ人 / expatriate / 移住植民地 / 文化の中間者 / グローバリゼーション / コミュニティ |
研究成果の概要 |
在欧経験を持つアメリカ人作家の作品に表れる文化概念をポストコロニアル理論や文化的アイデンティティの概念を援用して考究した。"expatriate"と呼ばれる在欧アメリカ人の「文化の中間者」としての位置取りや、文化の境界の攪乱を伴いながら関係性の中で文化概念が動的に構築される過程について解明を進めることができた。論文や学会発表による成果報告に加えて、国際研究集会の開催や公開講座、本研究に関係するHenry Jamesによる最初期の小説の本邦初訳を通じて成果の社会還元を図った。
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自由記述の分野 |
英語圏文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
在欧アメリカ人がヨーロッパの国際都市において、現地の人々や同国人との関係性の中で独自の文化的アイデンティティを構築するとともに、文化概念そのものを問い直し、その再構築を試みていることを明らかにすることができた。合わせて、その中間的あり方に米国の移住者植民地としての経験が刻まれていることを確認できたことは意義深い。グローバル化社会におけるコミュニティと個人のあり方に通じる要素の考究も進展させることができた。
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