本研究においては、十九世紀アメリカ文学における翻訳の役割に焦点を当て、国内外の学会で発表を行い、学術誌及び学術書に論文を発表した。主な成果としては、ナサニエル・ホーソーン『セプティミアス・フェルトン』に関する研究、マーガレット・フラーのドイツ語翻訳についての研究、ラルフ・ウォルド・エマソンとドイツ翻訳理論との関係についての論文がそれぞれ学術書に収録され、メルヴィル諸作品における翻訳の役割についての論文がESQ誌に収録された。COVID-19の影響で学会参加や調査活動が制限された2020年を除き、翌年以降も十九世紀アメリカ文学に関する研究を進め、学会発表や論文発表を活発に行った。
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