研究課題/領域番号 |
16K02547
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
根岸 徹郎 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90349176)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | フランス文学 / フランス演劇 / フランス文化外交 / 日仏交流 |
研究成果の概要 |
ポール・クローデルの作家・外交官としての仕事を日仏文化交流の観点から広く捉え直そうとする本研究の成果として、まず外交文書の調査と整理が挙げられる。それを基に研究代表者は「ポール・クローデルとカトリック布教」といったいくつかの論考を定期的に刊行した。 また専門家以外への発信として、2018年および2021年に2つのシンポジウムと1つの研究集会を開催(うち2つは本研究が共催)し、さらにクローデルに所縁のある横浜の神奈川県立近代文学館での「詩人大使ポール・クローデルと日本」展において日仏交流史における1920年代というテーマのもとに、20世紀前半の文化外交の在り方を立体的に明らかにした。
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自由記述の分野 |
人文学(フランス文学)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果のもっとも大きな学術的意義は、ポール・クローデルが滞日期間(1921年~1927年)に果たした文化的な役割を、作家の個人史ではなく1920年代という時代背景と日仏間の外交関係の中から明らかにした点にある。このことで専門研究者だけではなく、社会、歴史に関心のある人々の関心も広く惹くことができ、具体的な成果はまず2018年に神奈川県立近代文学館で開催された「詩人大使ポール・クローデルと日本」展の開催ならびに同年の東京の日仏会館と関西日仏学館での2つのシンポジウムに結実し、さらに2022年の「クローデルとその時代」という公開研究会へと繋がることで社会的な発信となり、多くの参加者を得た。
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