他文化の読者がアフリカの民話を読んだときに感じる違和感の理由を、受容美学の理論を発展させて説明することで、差別や排除といった優劣の意識を含む言説ではない、相互に平等な異文化理解に資する理論的モデルを提出することができた。 研究対象地域を含む諸地域の研究者との継続的な共同研究や国際学会の主催を通じて、大陸横断的な共同研究を継続的に実行する際の作業分担や資金調達面での今後の課題を認識すると同時に、様々な文化的背景の人を受け手として意識する研究を実践できた。アフリカの民話を大学でのフランス語学習や文学的なテクスト分析の教材とすることの、異文化理解としての教育効果を検証することができた。
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