本研究は、東アジア・東南アジアに分布するミャオ語系諸言語について、文法について記述言語学的かつ歴史言語学的な研究を遂行することである。この研究期間内においては、ミャオ語系諸言語の人称詞、類別詞、直示動詞について研究を行った。その結果、人称詞については、本来の融合タイプから分析的タイプへの変化が見られること、類別詞については定的な指示を行うものがあることなど類型論的に有意義な発見があった。直示動詞については、venitive動詞に二項対立があり、移動者の本来的所在地がキーになっていることを見出した。
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