研究実績の概要 |
従来の相対頻度・正規化頻度に加え、二項確率分布の性質を利用した「確率頻度」の計算法を開発し、社会言語学・歴史言語学の分野、および本研究に応用した。 古文転写法と批判転写法の対応化の規則集を作成し、一部の実験を完了した。旧カスティーリャ地方の文献にかぎり、収集された古文書の全出現語彙の見出し語化を完成した。イベリア半島の古文書研究調査チームCODEAと連携し、言語資料を1600年代から1700年代に拡張した。 スイス・ローザンヌ大学でスペイン語古文書に観察される、<u>, <v>, <b>の言語的特徴について研究発表した。国内のスペイン・ラテンアメリカ・日本学会で前置詞+定冠詞の結合・縮約について口頭発表した。国立国語研究所で開催された方言学研究法国際会議で単方向の対応分析による言語資料の分析法について口頭発表した。古文書に多く見られる略記法の時代変化について統計的手法を応用して発表した(セルバンテス文化センター)。 古文献の偏在言語特徴について、継続して資料を調査した。 テキストの検索システムと統計処理システムを合体したプログラム集「言語分析による文字と数値」(LYNEAL: Letras y Numeros en Analisis Linguisticos)を継続して開発・改良した。システムのプログラムコードはJavaScriptを使用した。新たに、スペインの研究プロジェクトチームCPRESEEAとBiblia Medievalの協力を得てテキストデータを増補した。
|