研究課題/領域番号 |
16K02686
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
包 聯群 大分大学, 経済学部, 教授 (40455861)
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研究分担者 |
呉人 徳司 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40302898)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ダグル語 / 危機言語 / 言語接触 / 言語変異 / 言語シフト / 混合言語 / コードスイッチング / 言語継承 |
研究実績の概要 |
(1)2017年10月にダグル語の研究成果について、マカオ大学で開催された第十五回国際都市言語学会(The Joint Meeting of the 15th Urban Language Seminar (ULS15) and the 2nd Symposium on the Dynamics of Putonghua (SDP 2)にて招待講演を行った。 (2)2017年11月25日に東京にて第六回「日中国際ワークショップ「現代中国における言語政策と言語継承」」(The 6th Japan-China International Workshop: Language Policy and Language Inheritance in Modern China)を開催し、ダグル語母語話者と中国中央民族大学のダグル語専門家などを招聘し、様々な議論をし、意見交換をすることができ、収穫のある会議となった。 (3)2017年11月25日に開催された会議にて、分担者と共にダグル語に関する研究成果をそれぞれ発表した。(4)2018年2月下旬にて黒龍江省富裕県大登科村に行って現地調査を行った。主にハイラルダグル方言との違いを見るためだった。同時に、当地域に関するメタコミュニケーション情報を収集し、ダグル語の言語使用状況をある程度まで知ることができた。 (5)2018年3月下旬に分担者とともに黒龍江省チチハル市梅里斯にて、語彙、歌、物語などの調査を行い、ダグル語のデータを収集することができた。 (6)調査データに基づき、言語接触と言語変異の視点による解析を行い、2018年に出版予定の『現代中国における言語政策と言語継承』(第4巻)に掲載する見込みである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2017年~2018年にわたって得た調査データの分析を行っている。そして、2018年に出版する『現代中国における言語政策と言語継承』(第4巻)にその成果を掲載する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
(1)2018年に『現代中国における言語政策と言語継承』(第4巻)を出版する予定である。 (2)2018年9月11-12日に第七回「日中国際ワークショップ「現代中国における言語政策と言語継承」」(The 7th Japan-China International Workshop: Language Policy and Language Inheritance in Modern China)を開催する予定である(第十六回国際都市言語学会The 16th Annual Conference of the International Association of Urban Language Studies年会と大分にて共催予定)。 (3)2018年9月に開催する第七回 日中国際ワークショップ」にて発表される研究成果も合わせて、『現代中国における言語政策と言語継承』(第4巻)に収録する予定である。 (4)今年の研究計画通り、ダグル語の研究を進めていく予定である。
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備考 |
2017年11月25日にて、科研費(基盤研究B、C 研究代表者包聯群)と基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築」(LingDy3)(東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所)による「第六回 日中国際ワークショップ 「現代中国における言語政策と言語継承 少数言語(ダグルを中心)について考える」を共催した。
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