研究実績の概要 |
本研究期間の最終年度である平成30年度は,上ソルブ語において完全な文として成立する基準,すなわち「文らしさ」の検討を行った。音声資料収集のため,平成30年10月31日から11月4日まで,ドイツ・ザクセン州クロストヴィッツ村にて,現地調査を実施した。当初は同年8月に実施する予定であったが,やむを得ない事情が発生したため,規模を縮小して行うことになった。そのため,音声資料と映像資料の両方を集めることを予定していたが,十分な準備ができなかったため,音声のみの収集をした。音声は想定していた資料を得ることができた。 また,平成28年10月にInternational Symposium on Verbs, Clauses and Constructions(於ラ・リオハ大学,スペイン)で発表した内容をもとに論文を執筆した。本年度の現地調査の成果を加えたうえで脱稿し,『Verbs, Clauses and Constructions: Functional and Typological Approaches』(Pilar Guerrero Medina, Roberto Torre Alonso, Raquel Vea Escarza編,Cambridge Scholars Publishing刊,2018年)の第13章「Post0Sentence-Final Element and (Non-)Modality in Upper Sorbian Contrasted with German Equivalence」として公刊された。
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