本研究の対象はSchaank, Simon Hartwich. 1897. Het Loeh-foeng-dialectにオランダ語で記述されている100 余年前のインドネシア・西カリマンタン州サンバス県で使用されていた陸豊客家語である。 本研究の成果は以下の2点である。(1) 本書に記録されている客家語の単語・例文について、オランダ語・英語・同系統の現代台湾海陸客家語・標準中国語を対照させ、また文法項目のラベルを付したデータベースを作成したこと、(2) 代詞・介詞(格標記)・量詞(類別詞)・補語・アスペクト標識・形容詞述語文・比較文等について、海陸客家語と比較分析を行ったことである。
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