• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

削除現象と比較に関する言語心理学的研究―統語論と意味論の実証を目指して

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K02712
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 言語学
研究機関福岡大学

研究代表者

伊藤 益代  福岡大学, 人文学部, 教授 (10289514)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード比較 / 程度形容詞 / 程度意味論 / phrasal comparatives / maximality / scalar implicature / 選言 / disjunction
研究成果の概要

程度形容詞を述部とする項比較文を日本語児が正しく解釈できるかどうかを調査した。その結果、6歳までは大人と同様の解釈が出来ないことがわかった。そして、その要因として、意味理論におけるmaximalityの(最大値を設定するといった)概念が困難であるという提案をした。また、程度形容詞が比較文に用いられていることが関与していることを論じた。そして発展させて次に、語用論的情報量に関わる比較や計算ができるかを調査するために、選言「か」や「や」を日本語児が正しく理解できるかどうか調査した。結果、大人と同様の解釈でないことも分かった。

自由記述の分野

言語学

研究成果の学術的意義や社会的意義

統語論や意味論研究の進展によって、発達言語心理学研究も新たな報告がされている。しかし、比較文や、量や程度(語用論的情報量を含む)の比較に関わる先行研究については、英語を母語とする子供から得られた結果が主に報告されており、それ以外の言語を対象とした研究は限定的である。そのため、英語とは異なる言語類型的特徴をもつ日本語を対象とした研究から、発達言語心理学研究及び、理論研究への貢献を目指した。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi