昨年度までの調査を継続し、古代日本語における形容詞文の対象についての調査をおこなった。『源氏物語』における情意形容詞文の文法情報を単語ごとに抽出し、データとして入力をおこなった。複数の単語についての文法情報の入力を終え、分析をおこなったが、当初予定していたような研究成果には至らなかった。 途中、コロナ禍による影響を大きく受け、学務の増大により研究時間の確保が非常に難しくなったこと、予定していた研究協力者として適切な人材が見つからず、単独で進めることとなったことなどから、調査内容は計画より限定的なものとなり、進度も大幅に遅れることとなった。 まだ分析が不十分な状況であり、研究成果としてまとめられる段階には至っていないが、今後、おこなった調査内容を整理し、得られた調査結果について報告していく予定である。
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