本研究では、コーパスから句も含めて複合動詞の類義表現を半自動的に抽出、複合動詞の類義表現を観察し分析を行ったものである。類義表現抽出の対象にするのは、国立国語研究所の『複合動詞レキシコン』に収録されている約2700語の複合動詞である。そのうち『分類語彙表』と対応付けをしたのが、高頻度に使用される400語である。 本研究では400語の類義表現として自動抽出語精査した結果合計2690語の類義表現語句を得、『分類語彙表』の意味項目と約60%が対応付けられた。分類語彙表の意味項目の「2.用の類」の「作用」と「心」に最も多くの対応が見られた。複合動詞は感性的な表現とも深い関係があることがわかった。
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