人体骨格の木構造を構築しその上に骨格の区間単位の動作の意味論を構成的に構築した。頭部と四肢を表す等位構造を成す関節に「後退的部分順序集合」を導入してVP節点を新造することで、Calvin & Bickerton(2000)が指摘した近位の関節の回転が遠位の関節の回転を埋め込む構造を、木構造で表示できるようにした。埋め込み構造とそれを取る他動詞の関係を、move=CAUSE to GOとkeep=CAUSE to HAULTとして暫定的に使役分析で説明した。この木にラムダ演算を適用すると各区間での各関節の運動使役分布が得られ、これを開始から終止まで連続的に記述すれば動作全体の意味記述が得られる。
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