研究実績の概要 |
①2018年9月10日-17日、第48回ポズナニ言語学会 (於アダム ミッキェヴィチ大学 [ポーランド]) において、14世紀から20世紀末に至る英語史料(1億語からなるBNCコーパス、各100万語からなるLOB, FLOB, Brown, Frown, ACE, Kolhapur、70点114冊からなるInteLex Past Masters、325冊の14世紀-20世紀イギリス英語史料、410冊の18世紀-20世紀アメリカ英語史料、1600年-1999年に書かれた英語史料の集成ARCHER ver. 3.2コーパス等から収集した1万弱の用例を根拠に、英語の基数詞と序数詞の歴史について口頭発表を行った。大規模かつ精密な研究発表に対し、聴衆からも、司会を務めた開催大学の学科主任からも、余るほどの賛辞をもらった。②9月24日-29日、第30回スペイン中世英語英文学国際会議 (於オヴィエド大学 [スペイン]) において、don't/can't/won't/shan'tとdoesn't/didn't/couldn't/shouldn'tとの間には確立に100年-150年の開きがある理由について口頭発表を行った。この発表も、94,000例を超える膨大な調査に基づいた発表で、不快な3子音連続が後者の確立を遅らせたとする私の発表は、ロンドン大学、オックスフォード大学を始めとするヨーロッパの硯学から高い評価を受けた。③上の2つの国際会議の間を活用し、9月19日-22日、ケンブリッジ大学図書館において、本研究課題である近代英語統語論に関する研究を行った。④2018年12月、出版が大幅に遅れていた著書(共著) H. Ohno, K. Mizuno, and O. Imahayashi, eds. The Pleasure of English Language and Literature (Hiroshima: Keisuisha). (担当部分 “Negative Declarative I not Say and Negative Imperative Not Say in Modern English”)が上梓された。以上、本研究課題が国際的にも有意義であることを示した。
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