研究課題
研究計画3年目の研究完成年度ということもあり、これまでの蓄積が徐々に刊行されはじめている。平成30年度(2018年)の研究成果として、研究論文7編、研究発表8件、書評論文1件、翻訳1件、および、監訳者解説1件を記すことができる。研究論文および研究発表は予想通りの分量であり、書評論文および翻訳については、研究の裾野を拡げることのできる良い機会であった。研究協力者の東泉裕子氏は、2017年秋から2018年夏に掛けて、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)で研究する機会に恵まれた。その間、ホスト教員であったLaurel J. Brinton教授の最新の研究書を書評し、ヨーロッパで開催された複数の学会の視察および口頭発表を経験した。研究成果は報告書に記してある。研究代表者柴﨑は2件の招待講演依頼を受け、他の講演者とだけではなく、新たな研究者との交流も持つことができた。発表に伴う論文執筆と採択も順調に進んでいる。更に、用法基盤言語学の推進者の一人であるJoan Bybee教授(ニューメキシコ大学)の最新著書の監訳・解説を務める機会に恵まれた。Bybee教授の研究は本研究課題とも密接に関係しているため、研究完成年度を総括する意味で大きな成果となった。平成30年度(2018年)に新たに無償公開された大規模コーパスも複数存在するため、適宜操作確認や内容確認をしている。本報告書には含めていないが、現在査読審査を受けている論文も数編存在する。本研究成果を橋渡しとして次期科研費研究へつながった口頭発表(採択済み)も複数件ある。平成30年度(2018年)の研究実績は、過去2年を含めた研究計画の総括の役割を果たすとともに、新たな研究への拡がりと繋がりの促進効果も果たしていたと判断している。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 6件、 招待講演 2件) 図書 (7件) 備考 (1件)
Japanese/Korean Linguistics, Volume 26
巻: 26 ページ: 未定
『動的語用論の構築へ向けて』
巻: なし ページ: 未定
Japanese/Korean Linguistics, Volume 25
巻: 25 ページ: 未定
『慣用表現・変則的表現から見える英語の姿』
『言語はどのように変化するのか』(Joan Bybee著, 小川芳樹・柴﨑礼士郎 監訳)
巻: なし ページ: 400-415
『コーパスからわかる言語変化・変異と言語理論2』
巻: 2 ページ: 未定
『近代英語研究』(近代英語協会)
巻: 35 ページ: 未定
JELS 35 (Papers from the Thirty-Fifth Conference November 18-19, 2017 and form the Tenth International Spring Forum April 22-23, 2017, The English Linguistic Society of Japan)
巻: 35 ページ: 217-223
『言語資源活用ワークショップ発表論文集』
巻: 3 ページ: 57-67
https://gyoseki1.mind.meiji.ac.jp/mjuhp/KgApp?kyoinId=ymdygeyoggy